寝太郎ブログ

12月1日新著発売→『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 生と死と哲学を巡って』

中古歩き旅お譲りします  


歩き旅を無料でお譲りします。2016年7月18日に新宿にて購入したものです。規格はだいたい300kmほどで、まだまだ成長すると思います。美品ですが、細かな傷などありますので、神経質な方はご遠慮ください。短い期間でも構いませんので、かわいがってやってください。再譲渡の際はお手伝いいたします。ツイッターDMまたはメールにてご連絡ください。

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次は長岡市来迎寺駅からです。

小千谷~長岡
十日町~小千谷
南魚沼~十日町
越後湯沢~南魚沼
苗場~越後湯沢
みなかみ~苗場
沼田~みなかみ
昭和~沼田
渋川~昭和
前橋~渋川
桐生~前橋
足利~桐生
大泉~足利
熊谷~大泉
東松山~熊谷
鶴ヶ島~東松山
富士見~鶴ヶ島
志木~富士見
板橋~志木
新宿~板橋



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歩いているときは何も考えなくていい  


オリンピックを見ていても、日本人選手がんばれとはあまり思わない。しかし、愛国心は人一倍ある。僕は、日本が好きである。それは日本が安全だからではないし、便利だからでもないし、食べ物が美味しいからでもないし、お金を稼ぎやすいからでもないし、他国に対して何か誇れるものを持っているからでもない。僕が日本を好きなのは、端的に僕が日本で生まれ育ったからであり、歴史を共有しているからである。歴史というのは事実起こったことであり、事実というのは代替不可能であり、場所との出会いも、人との出会いも、一度起こったことは永遠に他のものには代えられない。「事実」の重みが僕を愛国せしめている。

僕が昨今日本に回帰しつつあるのは、死よりも生の事実への回帰と関係している気がする。究極の事実とは生そのものである。自分が自分として生まれ、生きつつあり、そしていつかは「生きた」と変化するであろうところの事実。

存在した者が、いまになって、存在しなかったということはもはやできない。生きたというこの深い闇に包まれた神秘の事実は、その者にとって尽きることのない永遠の路銀なのである。- V. Jankelevitch

僕はずっとこの事実を軽視ないしは敵視し続けてきた。自分が「生きている」ということすら何か物事を見るうえでの色眼鏡になるような気がしていた。だから生の事実よりも死の観念に引き寄せられ続けてきた。しかし、生によって死が見えなくなってしまうことがおそろしいのと同様に、死によって生が見えなくなってしまうのもまたおそろしいことである。


さて、今いるゲストハウスももう今日まで。自転車に乗りすぎて膝を痛めたり、扇風機当てて寝ていて喉を痛めたり、当初二日の予定だったところが一週間になり、二週間になり、なんだかんだで長居してしまった。

ちなみに自転車というのは、ギークハウス新潟の人が競売で買ったという旅館を、タイヤの擦り切れたレンタル自転車で往復60km、見させてもらってきた。

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思いのほかデカくて、調度品も綺麗だった。何が始まるんだろ。


歩くこと自体は、楽しいわけではないが、難しいことではないし嫌いというわけでもない。歩いているときは何も考えなくていい。調子がいい時は多少足が痛かろうとズンズン歩けるし、服が汗でぐしゃぐしゃになって少し息が上がるのが心地よい。調子悪いときは、あーつらい、はやく歩くのやめたい、休みたい、シャワー浴びたい、などということで頭がいっぱいになって、これはこれで別に嫌いではない。「それ以外のことを何も考えなくてもいい」という意味では、好調のときも不調のときも、どちらも同じことである。

大変なのは歩くことではなく、野営地を探すことである。ゲストハウスで一週間ほど一緒になった日本縦断中のリヤカーマン(御年75歳)もおっしゃっていたが、「歩くなんていくらでもできる。問題は今日どこに泊まるか。旅の苦労はそれに尽きる」と。一日歩いた後の寝場所探しほどつらいものはない。ようやく良さげな場所を見つけてテントを張っても、テントではそこまで回復しない。気温と湿度が完璧で、人目を気にする必要のない場所で、相当厚いアルミマットを敷いて、初めてテントは宿の代替として機能する。

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さてどうしたものか。




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