寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

『ニートの歩き方』、『君は・・・』  


昨日、数ヶ月ぶりにお酒を飲んだ。

一口飲んで「久しぶりのビールはおいしい」とか言ってるうちに、一杯飲み終わる頃にはグデングデンになって、二杯目は半分くらいしか飲めなかった。
お酒を飲んだ日は、腕とか足とかがズキズキして痛くてなかなか寝れない。アルコールの毒素が全く分解されずに、体中を駆け巡ってるのがわかる。一日経ってもまだ残ってる。うう・・・。やっぱりコーラが一番だな・・・。




「ニート」とは少し違うような気がしたので、「働かない」ではなく「無理して働かない」ための本として読んだ。


良かった点、共感した点


・ちゃんと働いている人、つまり「無理して働かない」の外部にいる人にとっては、「怠惰」という禁忌に触れているので、癒しの本となりそう。死、怠惰、性、食、排泄などは、動物にとって本質的なことであるがゆえに、誰もが日常生活では見て見ないふりをして、なるべく規律を作って制御し上品に済ませようとする。殊、筆者の言うとおり、日本では「怠惰」に関するそれがひどい。僕もよく、町を歩いていて、トイレやレストランはあるのに、どうして睡眠所がないのかと思う。公衆電話は全部つぶして、100円入れて30分ぐっすり安眠できる睡眠ボックスを作ればいい。会社も学校も、仮眠所をたくさん作ったらいい。「怠惰」は、「死」に次ぐくらいの禁忌であるので、夜0時から朝7時までの規則的な睡眠に押し込んで見事に隠蔽されている。


・「怠惰」がどんなに悪であろうとも、自殺するよりは100倍いい。「怠惰でいいんだ」と思えなくて自殺してしまう人がいるとすれば、本当にありえないことだ。一歩手前の「怠惰」で踏みとどまること。これは筆者が言葉を変えて繰り返し言っていること。


・住まいから収入源から、環境に合わせるのではなく、自分に合わせて環境のほうをどんどん作ってしまうところ。


・精神の集中(生きる力の自然な発現、フロー)と精神の弛緩(生きる力の消滅、だるい)とを、ものすごい振れ幅で行ったり来たりしている感じに共感した。歴史的に言って(と言っても僕は『働かない』 を読んだだけだけど)、どちらの側を主張している「働かない」族も、実際の生活ではその両局面に引き裂かれている。ソローでさえ、ずっと悩み続けていることが日記の中で告白されている(これは『働かない』には書かれていない)。


・「フロー」の概念が挙げられていたが、こういう、本来自発性・自然性に委ねられているものが、自分の中で意識化されて、「フローであらねばならない」となり、「自発的・創造的でなければならない」、「心から好きと思えることをしなければならない」、「自分の天性を極めて何かで1番にならねばならない」となってくると、それこそが「だるさ」の源になって、精神に異常をきたす。とは、本には書かれていなかったが、そうだとすれば、共感できる。


気になった点、共感できなかった点


・働かざる人、つまり既に「無理して働かない」の内部にいる人にとっては、ごまかしも目に付く。メキシコの漁師のようになれるのであれば、みんな喜んでニートになると思う。僕も、100億円の金と、メキシコの漁師のような人生なら、何の迷いも無く後者を取る。問題は、メキシコの漁師のようになれるかどうか。


・「今日の夜暇なんだけど、誰か一緒に御飯食べに行く人いないかな」とか、ツイッターでの何気ない会話とか、寮・シェアハウス生活とか、麻雀をジャラジャラやってる感じとか、そういった「ゆるいつながり」に共感できないと、筆者の生活の9割方は理解できないと思う。僕も全く理解できなかった。


・インターネットによる収入や、物やお金をあげたりもらったりということに、どれだけ一般性があるのか、判断がつかなかった。テレビや現実的な人間関係が何割くらい影響しているのか?でもこれは別の手段を考えればいいか。


・「だるい」が自分がやりたいこと、やらなくてもいいことを見分ける重要な感覚で、なおかつ、筆者は今現在「だるい」とすると・・・!?



ツィッターで「一緒に読むと面白い」と書かれていた『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』 という本、パラパラ見てみたら、本当におもしろかった。



おぞましいことがズラズラと書かれていた。

「英語を徹底的に身につけろ」とか、「図書館の棚の本を1日15センチ片っ端から読む」とか、「いい人脈構築には、『人生論ではトルストイもいいが、セネカの方が深い。ローマ時代から学ぶものは多い』等と教養を見せると非常に有効だ。」とか、狂気を感じる。

何か目的のある上昇志向じゃなくて、上昇志向そのものに酔っている、自己目的化された上昇志向。何より、筆者のいう「世界」に、ひとつもワクワクしない。こういうことに巻き込まれなくてよかったと心底思う。
『君は』のいいところは、肩書きがいっぱいあるから、筆者に対して遠慮なく文句を言えるところだと思う。




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category: 生き方

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