寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

もっともっとシンプルに  


素人業で複雑な物や複雑なシステムは作らないことだ。あんなことができていいなぁ、すごいなぁ、という類の憧れを捨てて、無しで済ませるようにすること。

昔作った、尿を枯葉に吸収させて水分を飛ばす装置なんて、本当に要らなかった。もちろん、うまくやればいろいろと面白いことができるのだろうけど、僕みたいな何も知らない人間が絶妙なバランスで恒常的に回してゆけるシステムを作れるはずがない。ジョウロに溜めて、畑に撒くのが一番いい。もっと言えば、ジョウロにすら溜めないで直接土に還すのが一番いい。

コンポストトイレもいい例である。先日、試しに畑の真ん中に野糞をして、土も被せず放置して日がな一日観察していたら、一日目は青光りしたハエがたかり、二日目の夕方には跡形も無くなっていた。それでいいのだ。野糞システムは、踏んづけたり同じ場所を何度も掘り返したりしないように適当なルールを作れば、これほどよいものは無い。

非電化冷蔵庫も僕には複雑すぎてダメだ。冷却に頼らず、なんとか夏の食べ物をまわしてゆきたい。一応、野菜の保存方法なんかはちょこちょこ調べていて、たとえば人参は、あまりたくさん使わないので夏場はよく腐らせてしまうのだけど、へたを切り取って、新聞に包んでおくとすごく長持ちする。レタスは、芯のところに水を含んだ新聞紙を当てておくとこれまた長持ちする。

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でも、そういうのってキリがないのである。そういう知恵を掘り返していたら、それだけで人生終わってしまう。食べ物に関しては、シンプルにする方法が全然見えてこない。ちなみにロケットストーブはかなり気に入っている。あのシンプルな構造と、燃料として何でも放り込める気軽さ。

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複雑なシステムの恩恵を受けようと思ったら、やはり何がしかの職を得て金を得て、石油の力や専門家の知恵に任せることだ。何も考える必要は無い。不思議なことにどんなアルバイトでも、その仕事内容に比して驚くべき報酬を得ることができる。時給800円というのがどれだけすごいことか。

金も無い、アルバイトもしたくない、そして、知恵も無い、技術も無い、にもかかわらず、仲間もいない、人とつるまない、専門家が嫌い、さらには、電線や水道管に繋がれたくない、文明に馴染めない、でも生きているだけじゃ嫌だ、時間が欲しい、そういう人間が生活していくための答えは一つで、とにかくシンプルにするしかない。



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