寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

あとは保険  


田舎の山小屋と都市の野営地と合わせて、自分ひとりが生きてゆくために必要なものは、だいたい揃ったかなあと思う。これ以上はあまり思い当たらない。

山小屋だけでは足りなかったものは、一言で言えば「文明」だと思う。特に、活字や記号的なもの、デザイン的なもの、計算的なもの、その象徴が大学キャンパスであったり大きな図書館であったりする。他にも、今の野営地からは遠くにビルや新幹線が見えて、頭上には飛行機が飛び交う。これらが日常的に見えているということが重要なのだ。
「必要最低限」というのは人それぞれだと思うけど、文明的なものから完全に手を引くというのは、僕には耐えられない。

一方、都会のアパートに住んでいると、今度は非文明的なものが足りなくなるけど、これは一時的な旅行やアウトドアといったような、文明的な生活の中での非文明的な仮体験によっては満たされない。生活全体が、つまり頭の中全体が染まらなければ満たされない、そういう欲求なのである。だから、旅なんかに出てもすぐに自分で自分を騙しているのだということに気付いてしまう。

それはさらに辿っていけば、自分自身が文明的な人格と非文明的な人格とに引き裂かれているからであり、それを統一してひとつの人格とするものがなんなのか、僕にはよくわからない。そういう意味では、維持費のかからない二地域居住というのは自分に合っていると思う。

いずれにしても、これ以上なにか生活に厚みをつけるとすれば、ひどい悪天候のときでも快適に過ごせるようにするとか、バイクは危ないから自動車にするとか、病気になったときとか、云々かんぬん、つまり、安全性、確実性、快適さ、それと保険である。

保険の必要性というのは議論のしようがないことだけども、天気が悪くなったらスタコラ逃げればいいし、僕は健康な人間だし(僅かに払ってる健康保険ですらずっと赤字続きである)、無理な運転はしないし、どれだけ対策してもどうしようもない運命というのはやってくるときにはやってくるものだし、独身の人間がそこまで気にすることだろうか。

これ以上保険も要らないとすれば、あとは、貯金が2万円増えるたびに一ヶ月自由な時間が増えるということ。

P1040236.jpg

これまでにかかったお金は136,390円でほとんど土地代(タープ除く)。タープが飛んでしまった今、土地代以外で一番お金がかかっているのはこのリクライニングチェア(2990円)。盗むなよ!絶対盗むなよ!



このエントリーをはてなブックマークに追加

category: ライフスタイル
cm: --

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

プロフィール

最新記事

最新コメント

著書

カレンダー

カテゴリ