寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

『ドングリと文明』W.B.ローガン  


ドングリと文明
狩猟採集の移動生活から、農耕牧畜の定住生活へ、というのがこれまで定説とされてきた大まかな人類史であった。
著者ローガンの仮説によれば、この二つの生活形態の間隙を埋めるのが「ドングリ文化」であるという。

大型哺乳類を追いかけていた人々の足を止めたのは、米や麦の栽培ではなく、ドングリを雨のように降らすオークの森であった。ドングリ文化こそが、家を建てて定住し、安定的な主食を摂って、文明や技術を拓き、そして人間らしい思索を可能にした。

ドングリは、栄養豊富で、手に入れやすく、貯蔵も簡単であった。面倒なのはアク抜きだけだが、どこのドングリ文化でも優れたアク抜きの手法が伝えられてきた。ドングリを拾う労働量は、麦を収穫して同じカロリーを摂取するのに要する労働量の十分の一であるという試算もある。

また樹木は家屋を始めとするあらゆる家具や乗り物、建造物の材料となった。そうして、オークの森を中心として文明を展開して後、その周辺で羊を飼ったり、麦を育てたりし始めた。いわゆる農耕牧畜生活のはじまりである。

以上が、ローガンの仮説である。なお、これは学術書ではない。あくまで一作家の仮説である。

日本は縄文時代からはじまって、世界でも最も近年までドングリ文化、あるいはもう少し広い意味での「雑木林文化」が存続してきた地域である。しかし日本らしいカシ・ナラ文化も、石炭と石油との産業革命によって、いわば木製品の模造品の文化へと変わり果てた。

とは言え、カシ・ナラ・クヌギは生え続けているし、ドングリはほとんど放置されていて、拾っても誰も文句を言わない。こっそり一人で「ドングリ文化」を復活させれば、日本全土が自分の定住地みたいなものである。



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コメント


そういえば三内丸山遺跡で
4000年以上昔にあった
栗畑の痕跡が見つかったという
記事を読んだことがあります
3年待つ気で何本か植えてみてはいかがですか?

∀ #- | URL
2013/12/26 15:01 | edit



もう2,3カ月すればたんぽぽが生える時期ですがたんぽぽは
食べないんですが?

タルソーヤ #- | URL
2013/12/26 08:05 | edit



自分も 我が家から15分のところに 秘密基地を持っています。
掘っ立て小屋です。クヌギ林 竹林 が 広がっています。
 ものの本では、シイの実が アクが一番すくないらしいような・・・
クヌギの実 腹が満たされ  胃腸の具合への影響はいかがなものでしょう。
加工レシピが知りたいです。落ちてるもので 腹を満たすのは
愉快ですものね。

でるでる #- | URL
2013/12/25 21:09 | edit



どんぐりが小麦の10分の1の労働力で得られるのなら
なぜに人類はコメや小麦の生産に代わっていったのか?

やはり味覚なんですかね?
韓国にはどんぐりをこんにゃくのようにした料理があるとか?
まぁ~めんどくさいから寝太郎さんは作らないだろうけど…

バッタモン #- | URL
2013/12/25 19:12 | edit



こんな本があったことに驚きを感じざる得ないw

No Name #- | URL
2013/12/25 15:22 | edit



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