寝太郎ブログ

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治験のリスク  


クリスマスに電話をもらって「(モルモットとして)適格です」と言われた。まだ100%行くとは決めていなくて、一応、迷いながらいろいろ考えている。


今回の治験は、二種類の市販薬品A、Bの配合薬Cである。AとBは共に30年ほど市販されているものであり、しばしば同時に、長期間投与されている(だからこそ配合薬が作られている。ところでこのケースは新薬に該当するのだろうか、ジェネリックに該当するのだろうか?)。

配合薬Cについては、既に一度治験が行われており、その資料も渡されている。

資料によれば、Cの主な副作用としては、頭痛(頭痛がある場合は頭痛薬が施される)と、心電図に関する重大な副作用(6%が発現。ただし日本人はゼロで中国人のみ。治験終了時までに回復)。

既に流通しているA、Bの添付文書などをざっと調べたところ、Cの副作用は既にA、Bに見られるものである。

Aは血液をサラサラにする薬(抗血小板剤)で、かなりの頻度で頭痛が発生する。血流が良くなり、脳血管に圧力がかかるためである。
Bはコレステロール値を下げる薬(脂質降下薬)で、心電図に関する件の副作用が報告されている。

今回、二回目の治験が行われるのは、後者について明らかにするため。一回目の治験は、Cと偽薬のみで行われたため、Cの副作用がBと同程度なのかBより少し悪いのか判断がつかなかったため、ということである。

今回はA、B、C、偽薬の四種類を等確率で投与される。


少ない情報と少ない知識で、具体的な因果関係やリスクなんて評価のしようがない。個人の経験談も、専門家のアドバイスも、何も参考にならない。これが原因でこうなってああなってこういう結果が出るなんて単純な話ではない。人体は全体性を持って有機的に動いている。

わかっているのは、薬というのは毒以外のなにものでもないということであり、既に体のバランスを失してしまった人(つまり病人)が、数多ある副作用を承知でやむを得ず飲むものだということである。

何かちょっとバランスが崩れると、そのバランスを薬で一気に取り戻そうとして、もっとバランスが崩れていく。健康でいるためには、健康な生活をするのが一番。適度な食事、適度な運動、適度な睡眠。

血液の粘度やコレステロールは、あるべくしてあるものであり、巷で流行の「血液をサラサラにする」「コレステロール値を下げる」とかいうのは部分的な因果関係から出てきた嘘に決まっている。バランスのとれた健常人がわざわざバランスを失いにいくようなものである。

たとえば脂質降下薬をインターネットで検索すると「飲んではいけない!」みたいなあらゆる真偽不明の噂が飛び交っている。それをまとめてコメントで忠告してくれる人もいる。細かな数字はともかくとして、飲んではいけないのはあたりまえである。あるべくしてあるコレステロールを長期間極端に少なくすれば、何かしらの弊害が生じるだろう。AやBは本来、脳梗塞等の再発予防として、長期間に渡って飲み続けるものである。結果的に何の副作用ももたらさないわけがない。最終的な死亡率、癌、白血病などに影響をもたらすとしてもなんら驚かない。脂質降下薬に限ったことではない。誰もが飲んでる頭痛薬だって、ストレスだって、カフェインだって、何だってそうである。

ちなみに今回の投与は14日間。

何もわからなくても、決断はせねばならない。



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category: 治験

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