寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

糞尿が畑のためにあるのではなく、畑が糞尿のためにありんす。  


今日のホームページの更新内容です。コンポストについて。


生ごみの堆肥化(コンポスト)については、昨今のエコブームも手伝って多くの入門書が出ています。ここでは簡単な基礎知識とBライフとの関連を紹介します。一般論を展開する知識はありませんので、管理人の実践に偏った内容になることを御承知下さい。

Bライフが乗り越えるべき壁の一つに、糞尿処理があります。広めの山林が手に入れば、糞尿など敷地の隅に埋めてしまえばいいと思うのですが、条例が許していないところが多いようです。その程度の違法行為は御愛嬌とも思うのですが、とりあえず直接埋めることを回避する手段を考えてみます。

Bライフ的には、コンポストは、肥料代をケチるとか、地球環境を考えるとかのためにあるのではなく、単に合法的に糞尿を処理するために存在しています。さらに言うなら、畑もです。野菜を作って自給自足とか、食費の削減とか、ロクに鍬も握ったことのない素人が、とんでもごじゃあせん。畑は、最終的に糞尿が還る場所として存在しています。「埋めてるんじゃありません、肥やしてるんです。」と言うためなのです。

まず、生ゴミや糞尿が分解されていく過程には大きく腐敗過程と発酵過程とがあり、私としては腐ろうが堆肥になろうが土に還ってくれさえすればどっちだってよいのですが、とりあえず後者を考えます。ちなみに、養分は腐敗過程では失われてしまい、腐ってしまうと堆肥化もうまくいかないようです。発酵過程は好気的なものと嫌気的なものと二種類に分かれます(菌によってはどっちにも対応できたりするようですが)。

まず、トイレそのものを簡単なコンポストにすることを考えます。好気的にする方法と、嫌気的にする方法と、両方考えられると思います。好気的にする場合は、外気をうまく取り入れられるような構造にする必要があります。嫌気的にする場合は、逆に、ちゃんと密閉する必要があります。難しいのが、水分が多いと腐敗の方向に進んでしまったり、ミズアブの幼虫が発生してしまったりする点で、なるべく尿を同じコンポストに投入しないような仕組みが必要である点です。複雑な構造にするのが面倒な人は、米糠を多めに用意しておいて、尿をした場合にはその分たくさんの米糠で帳尻合わせをしてもよいでしょう。畑にある通常のコンポスト(緑の大きなバケツをひっくり返したようなやつ)もそのようにして水分調整を行います。コツは、トイレなどという狭小な場所で、しかも手作りで、完璧な堆肥化を行おうとしないことでしょう。もちろん商品化されたバイオトイレのようなものはトイレ内での完全な堆肥化を目指しているわけですが、初期費用だけでなく維持費用も馬鹿になりません。トイレは、第一に臭わないこと、第二に屋外の大きなコンポストへ移すのに嫌悪感を伴わないこと、この二つが満たされていれば満足とします。これは、意外と簡単にクリアできるものです。


100万円で土地を買って家を建てる寝太郎のブログ

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写真は建築過程で撮ったものです。屋外からコロコロ付きの衣装ケース(398円)を容易に引き出せるようになっています。屋外に通ずる蓋は網戸の網を取り付けてあり、常に空気が行き渡るようになっています。常には便器には蓋がしてあることと、また使用後は必ず米糠をかけられるようにしてあるので、全く臭いません。むしろ我が家のトイレには米糠のいい匂いが漂っています。夏場はこれだけでかなり分解が進みますが、冬場は菌の働きが弱まり、コンポストとしての機能はほとんど果たしません。我が家には小用の別ルートもありまして、後日紹介いたします。尿の方は、直接地下浸透させたい衝動をぐっと堪えつつ、蒸発設備と呼んでいるもので蒸発させて処理しています。法律とか条例とかってのは、個別のケースを顧みず、一律に処理してしまうので厄介ですね。

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衣装ケースの中には、まず落ち葉を敷き、続いて土(グラムあたり億単位の微生物が住んでいるそうです)を敷いておきます。あとはトイレのたびに米糠でサンドウィッチします。もちろん台所で出る生ゴミもこのトイレに投入、米糠をかけておきます。一人だけであれば何カ月も使える容量です。これで匂いもせず、衣装ケース自体も糞尿で汚れたりしません。屋外コンポストに移す時は、落ち葉ごとガバっとやるだけです。


屋外に置くコンポストについての記述は省略させていただきます。廃材があれば自作してもよいですし、緑の市販のコンポストもだいたい自治体から補助金が出るので2000円弱で買えるはずです。ただ、市販のものは、通気性を良くするために、また水分を蒸発させるために一工夫あってもいいと思うのですが、どうしてどれもこれもあのような密閉構造になっているのか(温度上昇のためでしょうか?)わかりません。空気を送ってやるために頻繁に切り返したり、虫が入らないようにしつつ蓋を開けておくなどの工夫が必要になります。中身はトイレと同じで、土、落ち葉、米糠が基本です。

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追記 やはり画像は絶対パスでは表示されないようです・・・いちいちここにアップロードしないとダメなのかな?どなたかご存知でしたら教えてください。






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category: コンポスト
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コメント


人の便槽に対する法的規制、たしかに⁈ 家畜の糞尿は畑に直接大量散布し、下流の名水百選の湧水池で有害物質が確認されても、県や市は何ら対処しない。私のトイレは畑地部分に設置し、大小分離式だから無臭。汲み取無しで5年間の堆積は、用便時に振りかける土を含めても、現在3〜4cmです。尿と大便が体内で分別されているのに、なぜ混ぜてしまうのか?

並河重樹 #YG9ONXHE | URL
2014/11/10 04:47 | edit



Re: トイレ

> コンポストトイレ、私は5年くらい実行しましたが、現在は大便小便分離式の便器を作り、糞桶は底無し地面接触方式。あえて腐葉土など無用、3年になるがウジやバクテリアで堆積物無し、ハエはわかない

法律の問題を抜きにすれば僕にもそれが理想と思います。コンポストトイレなんて不要

寝太郎 #dUoNZXnE | URL
2014/10/17 20:48 | edit



トイレ

コンポストトイレ、私は5年くらい実行しましたが、現在は大便小便分離式の便器を作り、糞桶は底無し地面接触方式。あえて腐葉土など無用、3年になるがウジやバクテリアで堆積物無し、ハエはわかない

並河重樹 #YG9ONXHE | URL
2014/10/17 20:38 | edit



4 ■生ゴミとかペットのフンもKOらしいので・・・

楽しく拝見させて頂いています。
リアルスナフキンを発見したと大喜びで読んでおります。
>みみずを飼って生ゴミを食べさせ、ゴミを削減することを「ミミズコンポスト」と言います。 生ゴミを、「無臭で」、「小さなスペースで」、「電気を使わず」、「安く」、「早く」処理し、非常に栄養価の高い「肥料を作る」のがみみずコンポストで す。

更新を楽しみにしていますので頑張ってください。

sinn #79D/WHSg | URL
2013/02/05 22:15 | edit



3 ■Re:なかなかやるじゃん!

>玉野井いづみさん

ブログをざっくり読ませていただきました。やっぱり素人のセルフ・ハーフセルフビルドはおもしろい!別途メールか何かを送らせていただきます。

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2010/11/20 13:46 | edit



2 ■無題

勝手ながら、私のブログで紹介記事を書きました。

同じ日本ブログ村のセルフビルド迷建築「ノアの箱家」です。

玉野井いづみ #79D/WHSg | URL
2010/11/17 22:19 | edit



1 ■なかなかやるじゃん!

素晴らしい。面白い。
なかなかいいセンス・生き方してるね。
トイレは私が考えて実験してきた方法とそっくり。現在のトイレは、市街化調整区域なので、建築基準法の規制を受けるため、あなたのような原始的な方法では無理なのではと考え、発想としては全く同じだが高い市販品を購入しました。でも、今、考えると、下bb指摘方法でいけたかも・・・。

玉野井いづみ #79D/WHSg | URL
2010/11/17 22:05 | edit



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