寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

孤独な惑星  



ドミの隣の軍隊あがりの韓国人のでっかいバックパックの中から分厚い本が出てくるわ出てくるわ、そのうち一冊はもちろん、世界最大のガイドブック『ロンリープラネット』。もうみんな慣れちゃって「ロンプラ、ロンプラ」ってナスかダイコンみたいに扱ってるが、実際すごい影響力と、そしてすごい名前。『孤独な惑星』だよ。旅行ガイドブックのタイトルに『孤独な惑星』は日本人では付けられない。『地球の歩き方』・・・まあ無難だけども・・・。などと思っていたら、こんな由来が。

ガイドブックの創始者であるウィーラー夫妻が、いくつもの候補を並べてイタリアン・レストランでスパゲティを食べながら、これから世に出そうとしているガイドブックの名前をあれこれ考えていたとき、トニーが何気なく「スペース・キャプテン」を口ずさんでいたが、そのとき歌の一節である"Once while travelling across the sky, this lovely planet caught my eye"という下りにある"lovely planet"の部分を"lonely planet"と間違えて歌っていた。そのことをモーリーンに指摘されていつもその部分を間違えて歌っていたことに気づくが、同時に"lonely planet"の方が個人的には"lovely planet"よりずっと響きがよいと感じた。誰もが一度聞いたら忘れない名前、ということで、結局この"lonely planet"をこれから出版するガイドブックのタイトルとすることに落ち着いたのだった。(wiki)

確かに忘れられない。旅人に対して「世界は広い!」とかじゃなくて、「地球は孤独なんだよ、ちっぽけなんだよ」と。いつも『孤独な惑星』を見かけるたびに、『地球の歩き方』の日本人はヨーロピアンに負けている・・・と思う。

ところで、その『ロンプラ』の存在感にも陰りが。ずばり、インターネットの影響。もうどこでも、電気、水道、ガス、Wi-Fiという感じで、旅行者もみんなそれを前提にスマホかタブレットを持っていて、大抵の情報をネットで手に入れながら旅を進めていく。現地のSIMカードを契約する人も多い。

旅行ガイドブックも、インターネットカフェも、旅行代理店も、情報ノートも、そして旅行者同士の情報交換も、過去の遺産。ドミに居たって、だいたいみんなスマホいじってる。そりゃあ、一人の人に聞くより、インターネットに聞いたほうがいいもの。

僕も、宿の検索・予約はもちろんインターネット、基本的にAgodaとBooking.comの二刀流。他にもExpediaやホステルワールドなどがある。エリアの情報もそうだし、今日も、次の目的地までのチケット買うために旅行代理店行くかーと思っていたが、ふとツアーの大元の会社のページを開いてみたらWEBから直接ブッキングできてしまった。

まあ、あえてそういう集合知を断つのも一興だが、簡単に手に入る情報をわざわざ拒否するのもそれはそれでなんか不自然。それでみんな結局、スマホとにらめっこしている。

もちろんネットにも限界はあるし、ネット情報の悪いところを挙げていったらキリがない。ただ、『ロンプラ』や『歩き方』の限られた紙幅に載るか載らないかで宿の運命が決まってしまうような不健全な状況に比べれば、ずっとマシなのではないだろうか。特に現地の人からしてみれば、『ロンプラ』や『歩き方』の情報を頭に叩き込んで来る旅行者は鬱陶しかったと思う。

昔、トルコの旅行代理店でバスのチケットを買おうとして、店員の話を聞きながらガイドブックを見ていたら「なんで俺の言うことを信じないんだ。本ばっか見やがって」と激怒されたことがあった。いろいろ鬱憤が溜まっていたんだと思う。「もうチケットは売りたくない。今すぐ出て行かなければ殴る」とまで言われ、しかしこっちも意地になって「日本人は英語わからなくて不安なんですよ。アナタは真面目な人かもしれないが、他のアジア諸国では不当にお金を取ったりする人もいるんです」みたいな不毛な議論を始めてしまい・・・などということもあった。

ネットは情報が多すぎて逆に困ったりするけれども、金を使わないと決めているバックパッカーは楽。蓄積された情報から価格ソートして、下から検討してゆけばいい。もし変なのに当たっても、しょうがない。というか、安宿で不満だったことがない。フレンドリーな宿はそれはそれでいいし、無愛想なスタッフとジャンキーの巣窟のような雰囲気も意外と居心地が良かったりする。

今いる所なんて、スタッフの女の子(のうち一人)がめちゃくちゃ態度悪い。「ドミトリー見せて」と言ったら、ものすごく面倒くさそうに「あ?」と言われ、ジロジロ見られて、かったるそうにベッドだけ案内された。口を利いたのは「あ?」が最初で最後だった。嫌いなんだろうな、ツーリストが。でもいいんです、80バーツ(≒240円)だから。スタッフと仲良くなるために旅してるわけじゃないし。

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なんかずっと同じ場所に居るみたいだが、ちゃんと移ってる。選ぶ宿の趣向が勝手に似てくる。


* * *

・ごはーん

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昼飯はパッタイ。卵も野菜も全部最初からごちゃまぜバージョン。卵で包んでオムレツみたいにして生野菜は添えられてたりすることもある。これは25バーツ(75円)。

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夜は、屋台を覗いてたらレディーボーイが何か頼んでいたので、「同じのください」。現地の人が注文してるときに割り込んで「同じのください」は結構使える。カッパナーという野菜と豚肉の炒め物のぶっかけ飯だった。レディーボーイが「これは辛くないよ」と教えてくれた。それにソムタムを添えて、〆て65バーツ(≒195円)、リッチなごはん。

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この屋台一つで生きてますよ、的な。かっこいい。この辺の屋台は親切で、わざわざ「タイ、スパイシー、OK?」などと確認してくれる。



ただの料理(ソムタム)の動画。




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category: タイ

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