寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

何も感じない  


スキューバ。
行く前からわかっていたことだが、何も感じなかった。



この世で最高の快楽とは何だろうかと考えると、それは全的体験であるように思う。子供の頃はその連続であったような、魂が全て持っていかれるような、単純な肉体的・精神的満足では辿り着けない体験。今、ここ、私、世界を描き出す唯一の視点・パースペクティヴと一体化する快楽。

年齢と共にパースペクティヴは相対化されてゆく。長い歴史の中の今、広い宇宙の中のここ、たくさんの人がいる中の私、たくさんのパースペクティヴの中のひとつ。One of them. 全ては俯瞰され、色を失ってゆく。その極限にあるのが死の観念である。「出会い」や「感動」は死の極には属さない。

どちらが正しいとも、どちらが望ましいとも思わない。自分はこの10年間くらい、「何も感じない」ということを感じ続け、確かめ続けてきた。そのリストの一つにスキューバダイビングが加わっただけの話。




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category: スキューバダイビング

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