寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

女王アリ売れないかな  


三歩あるけばクヌギの木から垂れ下がった毛虫にぶつかり、もう三歩あるけば結婚飛行を終えて地上を徘徊している女王アリを踏みそうになる季節。

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そういえば昔、道端や公園で女王アリを探し歩いて全然見つからず、アリの本を書いていたナントカ大学のナントカ先生に「どうしたら女王アリを捕まえられますか」という手紙を送ったら、立派なケースに入れられた巨大な女王アリが宅急便で送られてきて、この世には神様のような人がいるものだと感激した覚えがある。

しかし今考えてみれば、目的のものを送ってしまうという大人的な親切は明らかに教育的な配慮に欠けていた。アリなどという研究し尽くされた対象に対する子供の興味は、その対象に向かって自分の中で立ち上がってくる物語に意味があり、というかそこにしか意味が無いのであって、一か月毎日探し続けたけれど見つかりませんでした、でもいいのである。事実その後、僕のアリに対する興味は急速に冷めていった。

そういうわけで何を考えていたかというと、女王アリを売れないかな~と、つまりお金のことを考えていた。女王を一匹ケースの中に入れておくと、働きアリを生んで、巣を形成して、おもしろいんだけどな・・・。

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こちらは僕が立小便をした場所に寄って来るマルハナバチ。ミツバチの一種。正確な種類はわからないが、たぶんコマルハナバチかな?

ハチも昔から好きで、ミツバチ、アシナガバチ、スズメバチと全部捕まえたことがある。

自分には、禁忌に対して強烈な拒否反応を示すとても臆病な側面と、禁忌に対峙した時に何気なくその一線を越えてしまう側面とが混在していて、ミツバチを見つけた時も、「ハチは怖い」「刺されると痛い」「触ってはいけない」という禁忌が突然「素手で捕まえる」という暴挙を触発したことがある。

当然、ボコボコにされて泣いて帰って自分の小便をかけたのだが、ところで今、「ハチに刺されたら小便が解毒剤となる」という民間療法的な怪しい知識と「ハチが小便に寄って来ておいしそうにペロペロ舐めている」という眼前の事実とが、僕の解像度の低い頭の中で背反していて、もしかしたらこれが鍵となって永久機関を発明できるのではないかという錯乱状態まできている。

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僕の土地を無断で横切るアシナガバチ。少し肩をすくめてこちらの気配を伺っているあたりが確信犯の証拠である。我が家は既にアシナガバチが地主に無断で五つの巣の建設に着工、彼らがたまにサンマをくわえたまま飛行のコントロールを失って僕に激突してくる、そんな賑やかな季節である。




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