寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

「建築物」の謎  


「建築物」の定義が循環しているような気がして、頭が???になってます。


まず、建築基準法の第2条の1で

「建築物とは土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの」

と定義されています。


続いて、建築基準法施行令の第40条および第42条で、

「木造10平米を超える建築物は基礎を緊結しなければならない」

とされています。


正確な条文は下記補遺をご覧ください。


役所の人の話では、「10平米以内であれば、基礎を固定する必要がなく、基礎を固定しなければ建築物とはみなされない、したがって、建築基準法を遵守する必要も無い」という話でした。実際に置いてあるだけの小さなプレハブはそのような扱いをしているし、また居住用の工作物であっても同様、ということでした。これは、おもちゃの家を作って生活するBライフにとっては結構重要な話です。


しかし、よく考えてみると、施行令は「建築物」に関しての法令であり、その「工作物」、つまり未だ建築物かよくわからない箱様のものを、土地に定着すべきか否か、の判定には使えないはずです。したがって、20平米の工作物を建てて、どっかの偉い人に

「エヘン、ちゃんと基礎を固定してください、基礎を固定したら建築物ですので、そんな防火構造じゃだめです。」

と言われたとしても、

「この工作物はそもそも土地に定着していないので建築物ではなく、施行令を遵守する必要は無く、したがって、基礎を固定する必要もないです」

と反論できるのだろうか?変な会話だ。


法律は迷路のようで面白い。



補遺---------------------------------


建築基準法


(用語の定義)
第二条  この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一  建築物 土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)、これに附属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含むものとする。


建築基準法施行令


(適用の範囲)
第40条 この節の規定は、木造の建築物又は木造と組構造その他の構造とを併用する建築物の木造 の構造部分に適用する。ただし、茶屋、あずまやその他これらに類する建築物又は延べ面積が10平方メートル以内の物置、納屋その他これらに類する建築物については、適用しない

(土台及び基礎)
第42条 構造耐力上主要な部分である柱で最下階の部分に使用するものの下部には、土台を設けなければならない。ただし、当該柱を基礎に緊結した場合又は平家建ての建築物で足固めを使用した場合(地盤が軟弱な区域として特定行政庁が国土交通大臣の定める基準に基づいて規則で指定する区域内においては、当該柱を基礎に緊結した場合に限る。)においては、この限りではない。
2 土台は、基礎に緊結しなければならない。ただし、前項ただし書の規定によって指定した区域
外における平家建ての建築物で延べ面積が50平方メートル以内のものについては、この限りでない。




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category: セルフビルド、DIY
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コメント


26 ■Re:Re:Re:土地への定着

>なべさん
返信遅くなりました
結局、床、屋根、壁がある(つまり家として機能する)ものを作ろうとすると、10平米以上では基礎固定、従って建築物、という最初の理解にもどりますけど、それでいいんでしょうかねぇ

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/05/16 18:30 | edit



25 ■Re:Re:土地への定着

お見込みのとおりだと思います。

役所の担当者が法解釈を間違えている事はたまにありますw
あるいは正確性よりもわかり易く説明するために、間違った説明になったのかもしれません。

建築物か否かの分かれ目は「壁」か「屋根」のどちらかがあるかどうかです。
仮に床だけの工作物が1000㎡あっても、基準法上は基礎に筋結する必要はありません(また建築物とは言えません)。
(ただし、明らかに危険があるものに対して役所が首を縦に振るとは思えませんので、民法?ですとか他の法をもってきて、守るよう「説得」される可能性はあります。)

ただ、「おうち」となると屋根、壁は必要になると思います。
だとすると、面積によっては法規制を守っていただく必要があります。

なべ #79D/WHSg | URL
2011/04/30 00:11 | edit



24 ■Re:土地への定着

>なべさん
ありがとうございます。
面積に関わらず、というところまではわかるんです。また、「土地に定着する」の具体的な意味がわからないのでもないですし、新築・増築の区別がごっちゃになっているのでもありません。
「建築物」と見なされるものに対して施行令が適用されるのであれば、100平米くらいの土地に定着していない「モノ」には施行令が適用されず、よって「10平米以上の『建築物』は基礎を固定してください」という施行令にも従わなくていいということになるのでしょうか。
もしそうだとすれば、「10平米以上ですと、基礎を固定しなければならないので、必然的に建築物になります」という役所の言い分は必ずしも正しくないということになりますので、Bライフ的には10平米以上の「おうち」を合法的に建てる道は開かれていることになります。

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/04/29 12:50 | edit



23 ■土地への定着

当方、建築設計をしています(見習いですが)
Bライフ研究所、大変興味深く読ませていただきました。

「土地に定着する」の定義ですが、「随時移動可能もしくは簡単に分解できる構造以外の構造」あたりになるのではないかと思います
(平成16年12月6日 国住指第2171号)

つまりタイヤが無い、あるいは水面に浮かんでいない、もしくは簡単に分解できない工作物で、屋根か壁があるものが「建築物」となります。
(基準法上では面積にかかわらず、です。)
そこまできて、法、施行令他の各条文が適応されていきます。

なお、コメ欄にありましたが、既に建物がある土地に新たに建物を造る事を増築と定義してますので、別棟でもつづきでも「建築」行為になります。
10㎡以上の建築には工事届が必要になるのはご承知のとおりです。
また、構造上別棟(基礎、壁、屋根などがどこも、高さの1/200以上離れている状態)であれば基礎の筋結等の仕様規定はかからないはずです。

だし、この程度の規模の建築なら、少々違法だろうが役所が気づくわけがありませんし、
気づいても見逃してくれると思いますw

以上、参考にしていただければ幸いです。

なべ #79D/WHSg | URL
2011/04/29 11:57 | edit



22 ■Re:余談ですが

>リアル無職さん
不動産登記法を読んだことはありませんが、1平米の建築物もありますから、面積が問われないのは当然だと思うのですが、そういうことではなく?

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/30 15:24 | edit



21 ■余談ですが

>うちは不動産ではないので、登記はできないと思います
不動産登記法上は不動産とされる余地が十分あります。
「不動産」の定義はここの法律によって違います。
不動産登記法での不動産の定義は面積は問わないと記憶しています。

リアル無職 #79D/WHSg | URL
2011/03/23 09:03 | edit



20 ■Re:うんち専用コンポストトイレの作り方

>堀尾さん
情報ありがとうございます。
攪拌するのが重要なのはわかりますけど、分解が機能するか否かはほとんど温度で決まっちゃうでしょうし、そんなゴツいの作らなくても、どうせ埋めるんならバケツと土だけで十分な気がします。必要なものに電ノコ、電動ドリル、電動ジグソーと挙げつらねてるのも???
ましてや「災害時用」と謳っているわけですし・・・

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/23 00:36 | edit



19 ■Re:複数

>煮るさん
うちは10平米で十分ですね

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/23 00:32 | edit



18 ■Re:法律

>しろわんさん
そうそう、だから確認の仕方もケースバイケースで適当に自分で判断したり、文章にしてもらったり、柔軟性が必要とおもう

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/23 00:30 | edit



17 ■Re:無題

>のあさん
たぶん、うちは不動産ではないので、登記はできないと思います

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/23 00:29 | edit



16 ■うんち専用コンポストトイレの作り方

うんち専用コンポストトイレの作り方http://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/UBNWTRSE/news/archives/PDF/toilet.pdf

面白そうなモノを見つけたので、お知らせします。
寝太郎さんは、これに興味ありますか?

堀尾 #79D/WHSg | URL
2011/03/22 20:15 | edit



15 ■夢の中での計画

第1段階
  10平米以下の小屋を作る
第2段階
  同じくらいの間を空けてもう一つ作る
第3段階
  二つの間に屋根と床を作り 屋根付きの
  オープンデッキとして使う
第4段階
  数年置いて問題が起きないと思ったら
  壁も作って30平米近い家が完成
  
ただし こんなに広い家が本当に必要かどうか・・・・

A~Z #79D/WHSg | URL
2011/03/22 14:06 | edit



14 ■複数

10㎡の小屋を複数建てるのはどう?
小屋同士を屋根つきの渡りをつけちゃうと同一の建築と見られちゃうとかあるかもしれないけど

煮る #79D/WHSg | URL
2011/03/22 13:23 | edit



13 ■法律

法律と言っても様々だと思います。
違反すると「逮捕」されるもの。
「罰金」で済むもの。
守るのが「努力目標」のもの。
あんまり厳密でも生きていけないし。
原発関係は絶対厳守でないと困るし。
生きていくのは大変ですね。

しろわん #79D/WHSg | URL
2011/03/22 09:49 | edit



12 ■Re:無題

第三者の登記が万万が一なされたとしても完全無効で
対抗要件などの問題も生じる恐れはないでしょう。
細かいケーススタディはマンドクセですがw

リアル無職 #79D/WHSg | URL
2011/03/22 01:16 | edit



11 ■無題

基礎を固定する話から逸れてしまいますが、建築物(にあたるかはおいといて)の表示登記と保存登記をしておかないと、他人が勝手に登記してしまった場合、寝太郎さんのお宅に他人が勝手に介入してくる可能性があるんじゃないでしょうか?
登記は費用もかかりますし、建築して一ヶ月以内に登記すべきなのかとは思いますが。

寝太郎さんは不動産関係詳しいので私の杞憂ならいいのですが。

のあ #79D/WHSg | URL
2011/03/21 23:57 | edit



10 ■農地法

続けて失礼します。A21です。

流石!ご理解が早いですね。何箇所かに聞いてみるのがコメントのミソです。

さて、疑問で出して頂いた農地法についてですが、厳しくなるのは「農地転用関係」で、「農地取得及び貸借」については、規制が緩和されます。
細かく書くと長くなる恐れがあるのと、残念ながら当方は専門家ではありませんので、参考資料を以下の通りご案内させていただきます。
(寝太郎さんの住んでいる地域を所管している組織からは公表されていないようですので、ちょっと遠くを所管していいる組織の資料です。)

http://www.maff.go.jp/chushi/keiei/kaikaku/pdf/nochikaikaku3gs.pdf

A21 #79D/WHSg | URL
2011/03/21 19:54 | edit



9 ■Re:たびたびすいません

>はくさん
ものすごく簡単に言ってしまうと(ちょっと簡易化しすぎですが)、
一方では、土地に定着するのもは建築物だと言って、
もう一方では、建築物は土地に定着させなければならない、といっている(ように私には聞こえる)

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/21 18:25 | edit



8 ■Re:法律の謎

>A21さん
専門家(?)の書き込み、ありがたいです。
重要なことについては、自分で判断するのではなく、また一役所に聞くだけでもなく、なるべく専門家に聞いたり、文章にしてもらったりするべきなんでしょうね。
ただ記事の内容は「法解釈」とはちょっと違う問題点のような気もします。

農地法は本当に厄介で、ただ、時代に合っていない法ということで、最近は緩む傾向にあるとよく聞くのですが、厳しくなったんですか?

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/21 18:23 | edit



7 ■たびたびすいません

タマゴが先かニワトリが先かということですかね。(勘違いしてたらすいません)
あとは「土地の定着する工作物」ということとは何か?もっというと「定着」と「工作物」の定義に拠るということになるんですかね?
いや~なんだが言語の哲学の様相になってきましたかw?うへへw

はく #79D/WHSg | URL
2011/03/21 17:51 | edit



6 ■法律の謎

はじめまして。A21と申します。
いつも読むだけ読ませて頂いてました。

今回、法律の話が出ておりますので、差し出がましいですが、長いコメントさせていただくことにさせていただきました。(何か偉そう…(汗))

法律の解釈ですが、結論から言うと、読んだだけで判断はしない方が良いです。というのも、役場なり法律の所管省庁において「独自の解釈」が存在し、市町村や都道府県が変れば解釈が違いますし、都道府県と省庁の解釈が違ったりします。
(実際に、市町村の解釈が法律の所管省庁の解釈と違っており、問題になるケースもありますので、自分のせいにされないように、言質を取るなどの防衛策を取られることをお勧めします。)

○問題点
特に自己判断をして、万が一間違い等があった場合、Bライフ等独自の生活スタイルを貫いている方は特に「変人が勝手な事をしている」など、周辺の住民が「敵」になってしまう場合もあり、中々にやっかいな状況になりかねません。
(寝太郎さんのブログからはそんな感じはしませんが、注意して頂くに越したことはないかと思います。)

○対策
・実際に、役場の担当者に確認を依頼し、法律の三段表や条令で解釈を示してもらい、コピーを取って、都道府県や各省庁に解釈が間違えてないか確認を取る。
・知り合いに弁護士や役人等が居れば、そのコネを通じて事例を集める。
などなど…。

○余談
よく御纏め頂いている都市計画法ですが、Bライフ等を進めるうえで、都市計画区域内に居住求める場合、固定資産税の他に都市計画税が加算される場合がありますので、ご注意下さい。

また、都市計画区域は区域区分の有る無しで扱いが違ったりしますし、都市計画区域外でも、農地法や農振法の制約など、面倒な部分が多々あります。迷った際は、自己判断だけでなく、役場等へも確認することをお勧めします。

(特に、農地法は最近、法改正され、違反転用への罰則や転用基準が厳しくなってますので、寝太郎さん以外の方もご注意下さい)

以上、長々としたコメントとなってしまいましたが、お許し下さい。

敬具

A21 #79D/WHSg | URL
2011/03/21 17:49 | edit



5 ■Re:無題

>はくさん
また情報交換しましょう。
記事のなぞなぞは、役所の人に質問したけれど、質問自体を理解してもらえませんでした。

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/21 17:34 | edit



4 ■Re:ナゾナゾ迷路

>solexさん
うちはそうですね、4.5m×1.8m≒9㎡なので、立派な犬小屋の扱いだと思います。

毎年寝太郎 #79D/WHSg | URL
2011/03/21 17:31 | edit



3 ■上に補足です

あwいま該当の課を見てみたら建築物について確認強化のような内容でした。
10㎡以下は建築物の定義に該当しないので大丈夫なようですね。
勘違いすいませんでした。

はく #79D/WHSg | URL
2011/03/21 17:26 | edit



2 ■無題

個人的なことながら最近、寝太郎氏と同じ市内に土地を入手しました。年内にも10㎡以下のセルフビルドやら家庭菜園に取りかかる予定ですが、今年の後半にも同市内は建築物の新築等に対する規制?が始まるようです。来月来市する際にも役場に確認してみますが。

あと僕は学生の時、数学の答案で「これは問題自体が間違っているので解答は無い」と解答したことがあります。

はく #79D/WHSg | URL
2011/03/21 17:12 | edit



1 ■ナゾナゾ迷路

定着してなければ良いのなら自分の家ベタ基礎からのボルト今からでも取ってもダメかな!?おそらくだめですよね。;

計画区域、当初建築確認があるかにもよると思いますが、地域差もありもしやもしや定着の基準が違うのかも知れません。

迷路でも手をついて歩けば出口はひとつですが、寝タローさんところは今の所は超丈夫なダンボールハウス級の扱いという認識で良いのですかね。。難しいですね。


solex #79D/WHSg | URL
2011/03/21 17:04 | edit



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