寝太郎ブログ

2月10日文庫本発売→『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ (ちくま文庫)』

新著に関連して2  


僕は高校時代のあるトラウマをきっかけに、自分の中に閉じこもって思考するようになった。自分は自分の中に巣食う非合理的なものに頼らまい、負けまいと必死だった。

けれども、思考すること、理解すること、言葉にすることは、ときに非常に偏った認識を生み、極端な世界像を描き出す。考えれば考えるほど見えなくなってゆく「生」の側面がある。

その中で新著に書いた、「家族」や「病気」といった概念に関する軽率な言及を、端的に、心の底から後悔している。自分は思考の城の中にいて、何も感じなかった。

病気の人もそうでない人も、家族がいる人もいない人も、まずは安穏な生活を得られますように。




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新著に関連して  


新著に関連して、今の気持ちとしていくつか伝えておくべきだと思うことがあります。

・孤独は時に有用なものかもしれませんが、自ら進んで長期間、完全に孤立してゆくことは、僕はお勧めしません。

・人の持っている霊的なるものの流動や通い合いを決して軽視するべきではないと思っています。

・頭で理解することと体で感じる意味とのバランス、あるいは真理と幸福とのバランスは、なかなか両立が難しいものだと思いますが、その比重をあまりに思考の側に置きすぎたり、真理のみが真実であると考えてはならないと思っています。

全部当たり前のことかもしれませんが、僕はたったこれだけのことを理解するのにとても長い時間を使いました。

僕はいかなる問題も無視してしまうくらい、思考や理性の力がとても強かったのです。だから、一人だろうが何だろうが平気でした。理性は時に、「あれかこれか」という極端な選択をしてしまいます。




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