寝太郎ブログ

2018年12月6日雑誌発売→『kotoba(コトバ) 2019年 冬号』特集・孤独のレッスン

薪ストーブの一酸化炭素中毒についてなど  


狭い小屋での薪ストーブ。心配なのが一酸化炭素中毒。特に一酸化炭素は空気より軽いため上に集まる、となると熾火になった就寝時のロフトなんかが心配である。

おまえの小屋は心配するほど高気密に作られてないだろという指摘はさておき、念には念を入れて、念々々のため、一酸化炭素検知器を設置してある。いくらか忘れたが、そんなに高いものではない。モノの良し悪しはわからない。

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この検知器、ちゃんと働いてくれるのはいいのだが若干ワーカホリック気味なところがあって、ちょっとカセットガスコンロを使っただけでアラームが鳴るし、煙突が強く機能していない状態で薪ストーブの大扉を開けてもやはりアラームが鳴る。一酸化炭素は主として不完全燃焼で生じるものであるから、なぜ扉を開けた時に鳴るのかはよくわからないが、とにかく経験上は鳴る。しかも、非常にうるさい。静かな雑木林の中であることを加味しても、耳をつんざくようなピープ音が鳴る。


肝心の就寝時だが、薪の量や火力にもよるが、やはり少しは一酸化炭素が漏れるときがあるようす。普通に使っていれば鳴らないが、たとえば、一例として、ちょっと焚きすぎて寝てしまい汗だくで0時頃に起き、その後熾火にして4時間ほど経ち、熱も弱まり煙突がそこまで機能しなくなった頃に、アラームが反応した。つまり、夜中にピーピー叩き起こされるのである。数値はだいたい50ppm。参考までに、

100ppm 数時間の呼吸後でも目立った作用はない。
200ppm 1.5時間前後で軽度の頭痛を引き起こす。
400~500ppm 1時間前後で頭痛、吐き気、耳鳴り等を起こす。
600~1000ppm 1~1.5時間前後で意識を失う。
1500~2000ppm 30分~1時間前後で頭痛、めまい、吐き気が激しくなり、意識を失う。
3000~6000ppm 数分で頭痛、めまい、吐き気等が起こり、10分~30分の暴露で死亡。
10000ppm 直ちに意識喪失、死亡。
参考:理研計器

また別のページでは、一酸化炭素濃度をc(ppm)、暴露時間をt(hr)として、ct<300では影響は少ない(参考:日本中毒情報センター)ということらしい。

50ppmという数字をどう判断していいのかわからないが、まあそれがずっと続くわけではないし、許容範囲なのかなというところである。

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さて、これまで一度も大きなゴミを捨てたことが無く、捨てられないゴミは外でブルーシートにくるんで蟻や蛇にお宿を提供したりしていた。たとえばカーペット、コンクリ片、ペール缶、穴だらけのブルーシートなどなどである。さすがにいろいろ増えてきて、一念発起してリヤカーでゴミ処理施設に捨てに行くことにした。

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連結はこんな感じである。ちょっと頼りないが、まあ一日だけのことなので。

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ゴミの処理費用は、60円/kgだった。あぁすっきりした。

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それから薪を補充したり。

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澄んだ空気と山の稜線の美しさ、雑木林の落ち葉を踏みしめる感触、ときおり横切る動物、生の火と煙の匂い、夜の静けさ、そういうものが一挙に手に入ったので、人以外のことに関してはもう、どこか遠くに何か美しいものを求めたりすることは無くなった。そのへんの雑木林というのは平凡なものだから写真に撮って誰かにその美しさを納得させることのできる類のものではないが、だからこそ無限に興味深く、無限に美しい。ちょっとこじつけだが、実存としての雑木林と、本質としての雑木林。まあこうやって言葉にして伝えることでせっかくの実存が少し削がれてしまうのだが、それは読者の皆さんへのおすそわけということで・・・





category: 薪ストーブ
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薪ストーブを低火力で長時間運転する  


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薪ストーブは低火力でゆるゆると焚き続けるのが一番難しい。特に、太い薪が手に入らないときは一層難しい。

以下、僕がやってる、細めの薪でなんとか低空飛行する方法。細い薪は火持ちは悪いが、発火しやすい。そこをうまく利用する。

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最初はガンガン焚く。温度を上げてちゃんと煙突を機能させる。

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吸気口を窄める、もしくは閉じる。火は弱まり、やがて消えて熾き火になる。

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短くなってきたら、薪をずるずると吸気口の近くに持ってきて、上に新しい薪を一本か二本乗せ、吸気口を全開にし、ジェット気流を当てる。すると、自然発火して再び火が点る。自然発火する瞬間は何度見ても面白い。

そしてまた口を窄め、短くなってきたら前に出して新しい薪を乗せ、ジェット気流を当てる。これを延々と繰り返す。

ストーブが冷えてしまって自然発火が難しくなってきたら、松ぼっくりや新聞紙等で発火をアシストしてやるとよい。

これで一日中つけていても、あまり薪を消費しない。うちは2月頭に一度掃除したきり、一ヶ月以上灰を掻き出していない(そろそろ限界で溢れつつあるが)。

小屋に適した低火力設定がない石油ストーブと比べて、薪ストーブは丁寧にやれば、意外と低空飛行することができる。




category: 薪ストーブ

冬眠  


大雪の陰に隠れてしまっているが、気温のとても低い日が続いている。

今季は石油ストーブを一度も使っていない。そもそも出していない。最近は一日中、薪ストーブの火種を絶やさないようにしている。薪の減りが速く、薪棚の四分の一が消えつつある。

着火には枯れ葉を使うことが多かったが、今は何もかもが雪の下なので、代わりに蓄えておいた松ぼっくりを重宝している。新聞紙一枚と松ぼっくりが四個あれば、ある程度の太い薪でも確実に着火することができる。吸気口の直下に松ぼっくりを並べてジェット気流を当てればイチコロである。

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不潔な人間は、例外なく怠惰な人間である。つまり、ストーブの傍に座り込み、疲れてもいないのに休息しているような人間である。(H.D.ソロー)

It's me...

雪が溶けて春になったらまたいろいろやることあるからさ・・。




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薪ストーブ導入してよかった  


面倒臭がりの自分としては、「煙突掃除」は薪ストーブ導入の際の懸念の一つだった。しかし先日、季節はじめの煙突掃除をやって、意外と簡単なものだということがわかった。フタをパカッと外して、専用のブラシでジュコジュコやるだけ。煤が面白いようにボロボロと剥がれ落ちる。

もう一つ気になっていた室内の汚れ、煙臭さも、(少なくとも自分にとっては)全く問題ない。煙の臭いは全然嫌な臭いではない。タバコの臭いが大嫌いなので心配していたのだが、全く別種のものだった。

多少の煙は室内に漏れていると思うのだが、これは意外とダニや虫除けになるのではないだろうか。ロケストやら煙突やらで、この時期、小屋も周辺もいつも煙まみれなのだが、こちらは動物除けになるのではないだろうか?

その他、鉄板の上でパンが美味しく焼けたり、煙突機能のおかげで換気になったりで(夏使えないのは残念)、お気に入りだったのだが、最近またいろいろ発見があった。

このような最小規模のダルマストーブでも、少し太めの薪を入れて口を窄めておくと、朝までちゃんと熾き火が残っている。太めの薪でなくとも、何本か密着させておくと、緩く長く発熱し続けてくれる。こんなのはあたりまえのことかもしれないが、30年間電気・ガス・石油の暖房しか使ったことのなかった自分にとっては驚きだった。

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さらに、最近、灰を(アク抜きに)使おうということで、早朝に少し燃やした後で、お昼頃もう大丈夫だろうと思ってダンボール箱に移したのだが、灰の熱でダンボールが焦げ、穴があき、そのまま自然発火した。もしかしたら、と思って見ていたので火事にはならなかったが、放置していたらアウトだった。慌ててペール缶に移したが、ヤバイヤバイと思いながら、火が消えた後も灰がずっと熱を保ち続けているのだと思って嬉しくなった。

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この灰、昔ならば肥料になったり洗剤になったりしたわけで、うまいことできてたもんだよ、生活の循環が。

本当ならばこれに、林の管理や伐採の手間などが加わってくるのだろうけど、そこは僕の生活では、現実的に考えて社会剰余に頼ればいいのだ。でも昔だって、皆が皆、山を持っていたわけではなくて、やはり薪を買っていた人もいるんじゃないだろうか。あるいは山は事実上の共同所有のような感じだったのだろうか。

今、だいたい、朝一回、夜一回使うのだけど、一回に使う薪の量はこんなもん。

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朝はもっと少ないかな。うちは着火剤とかがないので、新聞紙から小さな枝、大きな薪へというグラデーションが必要。まだ確実には点火できなくて、たまに室内に煙が充満する羽目になる。

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薪ストーブは初期費用が20,000円弱かかったけど、導入してよかったと思えるものの一つである。




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