寝太郎ブログ

2018年12月6日雑誌発売→『kotoba(コトバ) 2019年 冬号』特集・孤独のレッスン

小屋の玄関を刷新  


雨がかかってOSB合板が腐ろうが、物置が重すぎて敷板が沈んで扉が開かなくなろうが、ツギハギにツギハギを重ね、ごまかし続けてきた玄関軒下。一念発起して改修しました。

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以下、作業過程です。

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朝の動きはじめは寒いです。体が温まってないとミスも出やすいです。一人で作業しているときに金槌で指を打ち砕いたりすると、泣いても喚いても誰も聞いてくれない、あるのは痛みだけ、痛みのすべてが自分に降ってきて、全世界が痛み色に染まります。なので、まず完全防寒して体温を上げます。

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100均で売っていた大型鋸の峰を使って、木材の皮を剥いでゆきます。こんな簡単に皮がメリメリ剥ける松は既にヤバいかもしれません。

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エラーネイルを見つけました。

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本来はこのように、頭頂部に刻印されてしかるべき模様です。

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こちらのエラーコインは279,000円。

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こちらは2,800,000円だそうです。エラー釘マニアの方いましたら、先ほどの品、100,000円でどうでしょうか。

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改修にあたってソーラーバッテリーなどをいったん外したのですが、ごちゃごちゃ線を繋ぎ変えていたら、ドリュリュリュという変な音がして、炎が上がりました。終わったと思いました。何か燃えてるんです。燃えるものといったらバッテリーしか思い当たりません。バッテリーが燃え始めたら終わりです。小屋が焼けて、林が焼けて、終わりです。万事休す。

燃えていたのは被覆のゴムでした。ちょっとしたミスでショートさせてしまったらしいです。僕は電気工事士です。

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お腹が空いたら焼きそばを食べます。

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郵便受けは丈夫な既製品に。郵便物を濡らしては合板やアクリルとの格闘を繰り返していたのが、1380円ペイして一瞬で解決しました。

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僕が大学院時代、文系から理系から食い散らかして、気の遠くなるような時間を費やし、結局なにひとつまとまったことを身に付けないままに終わった、その燃え滓が、物置の奥からゴッソリ出てきました。捨ててしまいましょう。

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このあたりの一般書は行商で売ろうとおもいます。なかなかいい本もあります。他はほとんど専門書です。文鎮にすらなりません。

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玄関扉には、僕が最近仕留めた鹿の頭蓋骨を飾ります。

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・・・などしているうちに、完成です。これでようやく、忌々しいプラダンとほぼ完全におさらばしました。惜しむらくは、ブルーシートの原色が残っていることです。これであと、物置のブルーシートを引っぺがせば、周囲の林にほぼ擬態できそうです

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換気扇稼働  


最近は筆舌に尽くせぬくらい地味で細かなことをあれこれやっています。

たとえば、先日導入した換気扇。パネルから直で接続して羽が回ることは確認していたのですが、いつでもできるわいと思ってタイマーを全く動かしていませんでした。カブト虫が間違えて地中から飛び出してきてしまうくらいの陽気にふと思い立ってテスト稼働してみました。

改めてタイマーを見てみると、プラスやマイナスが書かれていません。販売元に電話してみても「よくわからないので回答に時間がかかる」とのこと。よく見ると側面に配線図が描かれていました。これを見て考えて線を挿しなさいと。うーん、線を挿すのに思考を要するとは文明的じゃないですね。

いざ電線を挿そうと思って固定金具を緩めていくと、緩めすぎてネジが外れてケースの内部で転んでしまう不親切設計。仕方がないからタイマーを壁から外してケースを開いてごそごそやる。

さてようやく壁に付けましょうと思ったら、固定に使っていた大きな画鋲のようなものを床に落としてしまっていくら探しても見つからない。気になって気になって馬鹿みたいに長い時間探し続けたのですが、結局釘で代用。近いうちに血まみれの足と引き換えに見つかるでしょう。

お次はキッチンに設置した換気扇の位置を変えようと思って、打ち付けた釘をくぎ抜きで抜こうとしてプラスチック製の換気扇を二ヵ所バリッと壊してしまう。いえ、やる前にわかっていたんですよ。割れる、割れる、、、と思っていたら割れました。

新しい位置を決めて挽き回し鋸で壁をくりぬき換気扇を釘で固定しようとするも、合板一枚の薄い壁は振動してしまって打音が大きいばかりで釘が通らない。四苦八苦していると金槌を打ちそびれてまた換気扇を破壊。

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・・・というようなことを延々とやっていました。読み返してみたのですが、地味で細かなことというか、不用意かつ不器用でわちゃわちゃしてるだけという気もします。あと筆舌に尽くせぬのではなくて、筆舌に尽くそうとすると冗長になるだけのようです。

そんなこんなでようやくスイッチオン。タイマーは12:00-16:00で設定してみました。

これまでここで聞いたことのない機械音がブゥーンと鳴りはじめまして、いきなりハイテク小屋になったような気分。半開きだった玄関の扉が小屋に吸われるように、ギー、パタン、と閉まりました。

風量は全部で720㎥/h、一分間に12㎥、一秒間に0.2㎥の空気が換気されます。数字的には広さに対して必要量の倍の能力ですが、だからといって部屋の空気が隅々まで入れ替わる保証はありません。本当は人間が動き回ったり、窓を開けたり閉めたりするのが一番いいのでしょう。効果のほどはワンシーズン待たなければわかりません(というかワンシーズン待っても正確にはわかりません)。まあ、最善を尽くしたということで・・・。





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作るより壊すほうが好き  


最近郵便配達が全然来ないので、下界はちゃんと機能しているのかどうか、インターネットから流れてくる情報はフェイクで僕の知らないうちに町はゴーストタウンと化しているのではないかと心配しています。

小屋だけでなく敷地全体の使い方を見直していて、いろいろ綺麗にしたり掃除したり整頓したりしています。

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これ、初期の頃に作ったのですが、中途半端で使えませんでした。特にロケストを作ってからは燃料になるものは何でもロケストへ投入するようになったので、完全にオブジェでした。もったいないことをしました。解体します。

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ハンマーでばらして、レンガにくっついたコンクリ片を剥がしてゆきます。

なんか、作っているときより壊しているときのほうが明らかに楽しいのです。僕には何かを作る能力が無い気がします。壊したり、燃やしたり、捨てたりするのが性に合っています。

リゾートバイトでやった残飯処理の仕事、あれは最高でした。お客さんがテーブルから去ったら、食器をバックルームに持って行って、残飯をバケツに放り込んで、食器を種類ごと分けていく仕事です。

何かを作っていても、大抵は心ときめきません。むしろ、「あぁ、また作ってしまった」と。作るという行為は後退です。何も作らず、野良猫のように生きてゆくのが一番いいんです。でも僕には身一つで生きてゆく根性が無い。だから作ってしまうんです。

人間だから、しょうがないです。しょうがないから、なるべく小さなもの、簡単なものを作ってゆきます。





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小屋の外壁塗装(もとい塗装外壁)  


ここ数日、時間を見つけてはこれまで外壁に貼り付けてあったパリパリに劣化したプラダンのタッカーの針をペンチで一本一本、ブチ・・・ブチ・・・と抜いていました。この5年半で最もせつない作業でした。確かに普通の握力があれば一本一本を抜くのはさほど大変なことではありません。しかし何百本を抜き終えた後に固まっていた指をゆっくり伸ばすと、ペンチに当たっていた中指の皮と肉がメリメリ乖離するのが分かります。

それでもだんだんコツが掴めてきて、タッカーの針の真ん中ではなく角に近い部分をペンチで挟んで、少し捻りを加えながら一気に抜くと・・・あ、大量のタッカーの針をリズム良く抜くコツの需要は無いですね。

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自分としてはこのプラダンを剥がすというのはパンドラの箱を開けるような気持ちでした。見るまでは不確定だったものが見た瞬間に確定してしまうような、健康診断を受けたいような受けたくないような、そんな気持ちでした。しかし思ったより普通で、構造の一番底辺の部分も目視できるような問題は無く(一番下の枠だけは防虫防腐加工のツーバイ材を用いている)、金槌で叩くとコンコンといい音がし、若干湿っているような雰囲気はありましたがむしろそれはプラダンのせいで、今さらながら気休めのクレオトップを塗布してよしとしました。

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うちの床下はこんな具合ですが、一般論としては、防腐剤を塗布して床を高くして石灰を撒いてお化けでも住まわせておけばいいのでしょう。ちなみに、ジャッキで上げたらどうかというアドバイスをよくいただくのですが、まずジャッキが無いですし、前後のトイレやら玄関やらと繋がっていて少し面倒なので、このまま朽ち果てるまで突き進もうと思います。

さて、プラダンを剥がした後の外壁に何を用いるか散々迷っていまして、一時は「よしず」を用いることで意思が固まっていたのですが、よしずの葦そのものよりも、結んでいる紐がすぐにダメになるらしく、他に安価な資材を思いつかなかったし、周囲を見渡しても貼れそうなものが無かったので(自然界には扁平で丈夫な物体が少ない)、結局、構造用合板に直接ペンキを塗ってその被膜を外壁としました。

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裏側はクリーム色にしました。自分的にはイマイチな感じです。ペンキって表情を消してしまうんですよね。うちの小屋はこれ以上安っぽくはならないと思っていたのですが、予想以上にチープな感じになりました。そもそも被膜が欲しかっただけであって、色を塗る必要はなかったのですが・・・。今後何か遊べそうなものが見つかったら、この上から貼ってもいいかなと思います。

それから、この小屋には軒がほとんどありませんでした。小屋を建てるまでは「箱があればいい」というイメージだったのですが(何しろ僕は基準がダンボールハウスでした)、生活を始めてみると、屋根がある屋外スペースはいくらあっても足りないということが分かります。そして小屋とは別に屋根を設けるのが如何に大変かということも分かります。そういうわけで、軒を伸ばしました。軒は1mまでは築面積に算入されないので、最初から作っておくべきでした。

たぶん昔の木造建築ではちゃんと軒があって、それが建物の基礎を守ってくれていたはずですが、最近の家は外壁も基礎も雨でも風でもどんと来いというような建材を最初から用いているので、軒なんて全く無い家がたくさんあります。自作小屋には必須だと思います。

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正面はブラウンにしました。





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