寝太郎ブログ

2018年12月6日雑誌発売→『kotoba(コトバ) 2019年 冬号』特集・孤独のレッスン

本が出ます。『自作の小屋で暮らそう ―Bライフの愉しみ』  


僕の処女作『Bライフ』が、『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ』と改題されて、文庫として2月10日に筑摩書房から出版されます。

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都会育ちの人間であっても、土地を買って自分で小屋を建てて暮らすという単純なことがどうしてできないだろうか、いやできないはずがない、そういう本です。

「安い土地を買って適当に小屋でも建てて住んじゃおう」という、つまり僕が「Bライフ」と呼んできた概念について、単行本『Bライフ』が出てより後も個人的な動機や少し広い視点から見た社会的意義など言及してきましたが、核となっているライフスタイルそのものについてはこの『Bライフ』で簡潔に言い尽くされていると思います。

文庫化にあたって、時代遅れになった数字を直したり、薪ストーブの項を付け加えたりしました。薪ストーブの火にほだされて合理的な思考ができなくなってしまった筆者の嘆きが読めます。

あぁ、筆者は馬鹿になってしまった。

かとうちあきさんに解説文を、髙坂勝さんに帯文をいただきました。ありがとうございます。

かとうちあきさんは『野宿入門―ちょっと自由になる生き方』の著者で、「人生をより低迷させる旅コミ誌『野宿野郎』」の編集長であり、ご自身も野宿愛好家です。野宿と言えば僕もちょっとした自負があります。大学時代友人と名古屋から若狭湾まで行った徒歩旅行、大学院時代の都内公園徘徊、路上生活、小屋建築前のテント生活、河川敷のテント生活、つい最近の徒歩旅行などを全て合わせると、軽く1年や2年は野宿をしてきました。野宿業界ではエリートキャリア組です。むしろ野宿では長期的に暮らしてゆけないので仕方が無く小屋を建てたというような経緯があります。

また、髙坂勝さんは『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』『次の時代を、先に生きる。 - まだ成長しなければ、ダメだと思っている君へ -』の著者で、ご自身の経営する都内のオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」と千葉の畑とを往来する生活、いわゆる二地域居住をされています。これは僕にとっても憧れであり、現実的な選択肢の一つなのかなと思います。僕の場合はバーの代わりに私塾とかになるのかもしれません。

誤解があるとよくないので書いておくと、僕自身は今は定常的に小屋に住んでいるわけではなく、ちょくちょく小屋に帰ってはいるものの、都会で屋根と電気水道のある比較的普通の生活をしています。今後の予定は何一つ決まっていません。

いわゆるメインストリームから逸れた生き方は千差万別いろいろあります。自作小屋という方法が最適な解かどうかはわかりませんが、ひとつの選択肢としてもっと認知されてゆけばおもしろいと思います。小屋生活志望者だけでなく、野次馬紳士の皆さんもぜひ、ちくま文庫『自作の小屋で暮らそう: Bライフの愉しみ』を本屋さんで手に取ってみてください。





category: 出版
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新著の動向など  


・明日1月30日(土)の産経新聞に、新著『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか』の書評が載るそうです。

・新著『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか』の韓国語版の出版が決まりました。発売日は未定です。

・前著『スモールハウス』も昨年末に増刷されました(五刷)。以前も少し書いたのですが、この本はもっと自分の臭いを消して書くべきだったと思ってます。特に、「あとがき」は要らなかったかなと(『スモールハウス』韓国語版では「あとがき」が省略されています)。それで、『スモールハウス』の「あとがき」に書きかけたことを、『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか』に書いた次第です。

・ちなみに『Bライフ』はアマゾンで14000円~30000円です・・・





category: 出版
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お金が必要  


昨秋、原稿を大方書き終えた頃、河川敷でこんなようなカヤックを買おうとしていて、

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あそこだったら普通に水揚げして自分の土地に置いておけばいいわけで、カヤックがあれば中洲に上陸して農地開拓できるかなり上流のほうまで漕いで行って楽しめるかなと思い、ヤフーオークションで購入寸前までいったのだが、ちょうどその頃どうやら僕の頭はおかしくなってきたようで、カヤックどころではなくなって、結局一旦東京へ出てきたのだった。

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カヤック計画は頓挫したのだが、河川敷の土地はとても気に入っていて、実際は今使っている面積よりもずっと横に広く使えるので、改めて河川法を見返しながら、思い切って別荘でも建ててみようかと思って河川管理事務所に相談したのだが、河川区域における工作物設置というのはいわば、建築における建築確認(基本的にOK)ではなく建築許可(基本的にノー)のようなもので、いやそれよりずっと厳しいようで、「周りにけっこう作業小屋みたいのも建ってるんですけど」と食い下がってみたものの、「ああいうのは全部違法です。大きなものから、水に近いものから、指導しているところです」と言われて、とにかく百パーセント無理ということで許可申請を出すまでもなく一蹴されてしまった。

他にも最近いくつか畑に使えそうな土地を見に行ったりしていて、なかなかいいかなと思って登記謄本を取ってよく見たら担保に入っていたりして、まあインターネットから探しているようでは自分だけがそんな掘り出し物の物件に巡り合えるわけがないのだが、なにひとつうまくいかないもので。

ちょっと小屋建てて土いじりしたいだけなのに何十万、何百万も払わなければいけなくて、そりゃあ開拓民ではあるまいしゼロからやるわけにはいかないのだが、結局土地とか道具とか、現行経済の決める値段で買わないといけないわけで、そのあたりの個人としての収支を考え始めるとどうせろくな数字は出てこない。

まあ、あんまりコストパフォーマンスだけで物事を考えると、安アパートと100均とスーパーと図書館くらいの最大公約数が出てきてしまうわけで・・・。そういえば、世界で初めて自宅にソーラーパネルを導入したのは『スモールイズビューティフル』『宴のあとの経済学』の著者シューマッハで、当時の費用対効果を考えたらお話にならないのだが、もちろんそこにはシューマッハ個人の収支では量ることのできない意義があった。

えーと、何の話だっけ。

そう、とりあえずお金が必要なので、やはり自分の過去の遺産を掘り返してきて、家庭教師なんかをやっていくしかないのかなと。だいぶ深い地層を掘り返す必要がありそうだが・・・。





category: お金の話
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