寝太郎ブログ

2018年12月6日雑誌発売→『kotoba(コトバ) 2019年 冬号』特集・孤独のレッスン

スキューバダイビングと言葉  


他人の言葉をすぐに理解できず、何度も自分の中で反芻して相手が何を言いたいのか懸命に考え、誤解の無いような返答をあれこれ模索しているうちに会話に乗り遅れ、気が付くと周りは次の話題に移っている、そんな人にはスキューバは劇的な体験になる。海の中では話せないし、特に話す必要も無い。


特に印象深い魚を二種類。まずはジンベイザメ。


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ダイバーには普遍的な人気を誇っていて、こいつが出たという情報が入ると、そのポイントに船が集まってくる。そうなるとダイバーだらけで趣きもクソも無くなるんですが、一度、師匠と二人きりで潜っていたときに偶然遭遇して、二人占めしたことがある。それも、7、8メートルのそこそこの大きさのやつ。そんとき師匠は茶目っ気を出して、ジンベイザメを触りだした(本来、ジンベイは愚か、海の中のものは基本的に触れてはいけない)。自分も真似して撫でてみると、サメ肌がすごかった。ある方向はツルツル、反対側に撫でるとガサガサ。


ダイビング本数は計150本くらい、そのうち1割以上ジンベイに遭っているという強運っぷりです。ガイドも少しやったことあるんですが、師匠が必ず「○○クンと潜るとジンベイに遭える」と言ってお客さんを笑わせてくれた。今思うと、技術も無くて口も回らずロクなサービスができない私をフォローしてくれてた(それもお客さんのためというより私を気遣って)と思う。


続いてモンガラ。英名trigger fish。


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悪そうな顔してるでしょう。体長もそこそこあるんですが、横幅が厚くて、重量感がある。産卵期は突進して攻撃してくる。鋭い牙でウニの棘を噛み砕いて中身を食べるという無法者っぷりです。こいつがなぜか私ばかり狙ってきて、フィンはこいつの歯形でボロボロ。このときも師匠は「○○クンと一緒に潜れば○○クンが食われるから安心」と言ってお客さんを笑わせてました。


あとはまぁ、魚種に関わらず、視界が無くなるくらいの魚群は圧巻ですね。


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私の友人はよく、「何らかの語を共有することは、それにまつわる思想を全て共有することだ」と言っている。私も同じ考えです。これの対偶をとると、思想を共有していなければ、同じ語を使うことは本来不可能、ということになる。

他人がデリカシー無く話しかけてきて会話を強要することに怒りを覚える人は、ダイビングお勧めです。例えば道路上などで「他人の進路を阻んではならない」という法律がある。会話も同じ。安易な「話しかけ」を禁ずるか、「無視する」という行為にもっと市民権を与えるべき。現状では、話しかける側が会話の自由を一手に握ってしまっている。



ダイビングにかかるお金と時間


国内でライセンスを取るのと、飛行機のチケット買って安い国でライセンスを取るのと、だいたい金額的にトントンです。国内のツアーは、器材費別だったりややこしくて、なんだかんだで高い。自分が潜ったことのあるタイとフィリピンだと、オープンウォーター(25000円くらい、2~3日)、ライセンス取得後一本潜るごとに2000円弱。これは、講習費、宿、器材、船、タンクなど全部込みの値段。あと海パン一枚持っていけばOK。国内で潜ったことがある人はこれが如何に安いかわかると思います。長く居れば居るほど、国外のほうがお得。

お勧めなのが、ダイブマスターコース(60000円、数週間~)。ゆったりしたショップならトレーニングと称して無制限に潜れます。ライセンス取得後もタダ働きでヘルプとして潜れると思います。部屋は自分で探して、現地価格の月2000円でした。

安い宿だけ探して海辺でいわゆる「外こもり」しながらシュノーケリングで十分だという人もいますが、ダイビングの魅力は、海岸近くのきれいな珊瑚礁よりも、外洋の上下左右何も無い海の真っ只中と思う。


以上、現実逃避でした。13時から勤務です。





category: スキューバダイビング

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